FreeNASでNAS製作 (2)ソフトウェア編
ってわけで結果からいこう。
Windows機から今回FreeNASで組んだRAID5アレイの読み書きの結果。
なかなか早い!
今まで使ってたI-Oのクソ茄子(RAID5)は読み書きともに150Mbps程度だったから、
書き込みで2倍、読み込みで3倍弱の速度向上。
クライアント側のNICをIntelのGbEボードとかに変えればもっと早いかも(?)
とりま、簡単な構築手順のメモを。
まずはインストール。
1.FreeNASのブートイメージを焼いたCDから起動
2.数ステップでUSBメモリにインストール
※ここで問題発生
gunzip: stdout: Broken Pipe
Meet a problem during file copying.
Unmount CDRom...
こんな感じのエラーが出てUSBメモリにインストールできない。
調べてみると、ML115で同様のエラーの人のBlogを発見。
どうやらCDからブートし終わった後にUSBメモリを刺せばインストールできるらしい・・・。
なんか気持ち悪いけどそれでいけた・・・。
3.インストールしたUSBメモリから起動
4.IPアドレスを設定しリブート
ここまで来れば後は別PCのブラウザからFreeNASサーバにアクセスし、Web設定画面から設定できます。で、何を設定するかと言うと
初めにSystem→Generalあたりで
・UIの日本語化
・ホスト名の設定
・タイムゾーンの設定
あたりを設定しておきます。その他項目はお好みで。
その後、ディスク、RAIDアレイ周りをディスクメニューから設定。
1.ディスクマネージメントからディスクを追加
2.フォーマットからすべてのディスクをSoftwareRAIDでフォーマット
3.ソフトウェアRAIDからRAIDアレイを作成
※今回の環境では6~7時間かかりました。アレイのビルド中も操作・読み書き出来ます。
4.マウントポイントからマウントポイントを追加
RAIDアレイが出来たら、ユーザを追加して、サービスの設定をします。
必要に応じてSMBとかFTPとかSSHとかその辺を設定すればおk~。
Web設定画面はこんな感じ
メモリ表示がちょっとおかしい。7MB中420%・・・?
HDDの温度表示
温度はなかなか低めでいい感じ。(室温23度)
ML115のエアフローがボチボチいいのと、WD10EADSの発熱の低さのおかげかな。どちらかといえば後者のほうが大きい希ガス。
で、クライアントマシンでネットワークドライブに割り当ててみました。
とりあえず、こんなもんかな。
自分で使える領域は4750GB(=4424GiB)
このNASでまた2年戦う。
【総評(ソフトウェア編)】
FreeNASは思っていたよりも手軽でコンパクトだった。
が、その分機能は予想より少なかった。
個人的な感想としては、RAID周りはわかりやすくて○、SMB周りは設定が柔軟にできず△といったところ。
とはいえ、パフォーマンスも良いし、その辺で売られているRAID5のNAS製品よりも使い勝手もよく安定しているように感じた。
設定ファイルはxmlフォーマットでWeb設定画面からDL出来、ブートドライブが飛んでもそのファイルがあればRAIDアレイまで復元できる。また、ブート用のUSBメモリのコピーを作成しておけばブートドライブの障害にすぐに対処できる。
手軽にそこそこ高信頼なNASを作りたい人にはオススメ。
いろいろと機能を求めるなら、多少(いや、かなりか)面倒でもLinux/UNIXで組んだほうが良いかも・・・?
今後のバージョンアップに期待したい。
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